子供、お年寄り、障害者が一緒に過ごす施設
子どもも、お年寄りも、障害者も、みんな同じ時間を過ごす施設が東京都江戸川区にある。施設では大家族のような助け合いの心もはぐくまれている。
保育園とデイサービスと障害者施設が一緒になると、ランチタイムには…
園児「おばあちゃん、魚切って~」
おばあちゃん「何でも食べたほうが体のためにはね」
江戸川区にある“江東園ケアセンターつばき”では、デイサービスと同じフロアに保育園、別の階に知的障害者のための施設が併設されていて、お互いの施設を行き来して、交流する機会をつくっている。
近所の公園に散歩に出かけたのは園児と障害者施設の利用者だ。保育士や支援員にうながされ、一緒に遊んだり、カートを押してあげたりしていると、子どもたちから「ありがとう」とお礼の言葉が。園児のお昼寝の時間には、布団を敷くのを手伝う。
また別の場所では、お年寄りと障害者が一緒にレクリエーションを楽しんでいる。おばあちゃんが絵を描いている男性を褒める。すすんで片付けをする障害がある男性。
デイサービス利用者「普段の生活ではわからないけどね、こういうところに来ると、おちびちゃんの気持ちもわかるし、障害者の気持ちもわかる」
それぞれが生活の中に役割をもつことで、障害者の自己実現や高齢者の介護予防につながり、子どもには他者への思いやりを育むきっかけになるという。
江東園ケアセンターつばき・杉啓以子センター長「世の中っていうのはいろんな人がいて、ぐるぐるぐるぐる助け合って回っている。そこが素敵なところ」
【the SOCIAL lifeより】