ジャニーズ謝罪1年 被害補償「数か月以内に一通りの支払い」CCOが初めて語る
旧ジャニーズ事務所「SMILE-UP.」のコンプライアンス担当の責任者が、初めて単独インタビューに応じ、ジャニー喜多川元社長による性加害の被害者への補償について、数か月以内に、一通りの支払いを終えるとの見通しを示しました。
1年前の5月14日、当時の社長・藤島ジュリー景子氏がジャニー喜多川元社長による性加害を認め、動画で謝罪しました。
その後、「SMILE-UP.」のコンプライアンス部門のトップに就任した山田将之CCOが、先週、日本テレビの単独インタビューに応じ、被害を申告した人への補償の見通しについて、次のように述べました。
「SMILE-UP.」山田将之CCO
「近いうちに、申告いただいている方についての姿勢は全員に対して示せればと思っていますが、何年もかかるというわけでなくて、数か月以内にはいったん、一通りお支払いする方についてはお支払いをして、というところまで進めたいなと思っています」
また、当時、外部専門家から強化が求められた会社のガバナンスについては―。
「SMILE-UP.」山田将之CCO
「取締役会を必ず定期的に開催することになったので、当然会社にとって重要なことはそこで決議されますし、補償の状況などもそこで報告されるので情報共有されるようになっていますし、どうやって決定するのかというのは明確になっています。少なくとも、ジュリーさんだけでなにか物事が決まっていることはないと思います」
一方、ジュリー氏は去年、「全ての関係会社からも代表取締役を降りる」との考えを示していましたが、「SMILE-UP.」によりますと、ジュリー氏は現在、旧ジャニーズ事務所のグループ会社4社で「会長」職についているということです。
いずれの会社でも経営には関与しておらず、「後任の経営者を決定の上、順次、退任する方向」としていますが、役員報酬は支払われているということです。
また、ジュリー氏は、今も一部のグループ会社の株主だということですが、「SMILE-UP.」は、今後も株主であり続けるかは、「専門家の助言を受けながら、検討を進めている」として明らかにしませんでした。