マッチョが“ねぷた祭り”参戦、そのワケは
マッチョがねぷたに助っ人参戦。イケメンマッスルが集う筋肉紳士集団「ALL OUT」。普段は、肉体美が武器のパフォーマンス集団です。この夏は、全国の人手不足の祭りを盛り上げようと募集をかけ、青森県のとある町を支援することになりました。
青森県各地で行われるのは、ねぷた祭り。「弘前ねぷた」が観覧客160万人を動員するなど夏の風物詩。隣の平川市も「世界一の扇ねぷた」が自慢ですが、担い手が減る一方なのが、悩みの種です。
ねぷたの行列は、小型の前ねぷたと行列、巨大ねぷた、そしてお囃子(はやし)から成り立ちます。列をにぎやかに見せることが重要視されるため、列を維持できずに、ねぷたをやめる団体も出ています。
今回マッチョが支援に入ったのは、平川市金屋地区のチーム。祭りの参加者は年々減り続けています。
金屋同志会員「本当に人数が少なくなった。だからこの祭りは維持できるっていうのは、なかなか難しいですよ」
祭りになると、満員だったという前夜祭の会館も今ではガラガラ。そこでマッチョが、自慢の筋肉で祭りを盛り上げることに。「マッチョとねぷたを担ごう」という呼びかけに、地元の高校生や大学生、さらには、市外からも多くの参加者が集まりました。
通常、ねぷたは引き回しますが、マッチョの筋肉美を見せるため、前ねぷたを、昔ながらの担ぐ型に変更。今年の平川ねぷたには29団体が参加。地域の子どもたちも練り歩きます。はじめは、いつもの年と変わらぬ感じで始まりましたが、マッチョたちがねぷたを担ぐと!
「ワ―!キャー!」
観客席から歓声が上がりました。
「マッチョ!マッチョ!」
ワッショイではなく、掛け声はマッチョ!担ぎねぷたの重さは200キロ。マッチョたちの筋肉美に、観客が写真を撮らせてと呼び寄せる場面も。リクエストに応えて、ポージング!マッチョねぷたの盛り上がりに、参加者たちもヒートアップ!
「ラッセーラーラッセーラーラッセーラッセーラッセーラー!」
ねぷたは地域住民が3か月以上をかけて作っています。しかし、祭りが終わると壊してしまうため、一夏限り。祭りの盛り上がりが、翌年のやる気を左右します。地域おこし協力隊(マッチョねぷた発案者)の畳指さんは――
「大盛況で。マッチョの皆さんのおかげです」
ALL OUT代表・AKIHITOさん「僕たちがスパイスになって、地域が団結することが、本当に盛り上げるのに一番有効なことだと感じましたね」
【the SOCIAL viewより】