夏休みも終盤…宿題“お助けサービス”続々
夏休みもあとわずか。この時期、たまってしまった宿題に頭を悩ませる親子もいることだろう。そんな宿題に追われる子どもたちに「お助けサービス」が続々と登場している。どんなサービスなのか。
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■自動販売機を身近に!飲料メーカーのお仕事体験
夏休みも終盤。海には、残りの夏を満喫したい子どもたちの姿があった。そんな中、親たちにはある心配事が。5人家族の菅原さん一家を訪ねた。小学生の子どもたちが追われていたのは、夏休みの宿題だ。小学4年生の琉斗くんは、ドリルや読書感想文など5種類の宿題の提出期限が来週に迫っているのだが、何ひとつ完成していない。一旦は取りかかるが、数十分後には、おもちゃの誘惑に負けてしまう。
この日、進んだ宿題は、ドリルの2ページのみ。丸つけは保護者が行わないといけない。
母・麻紀さん「大変ですね。こっち(弟たち)を見つつ、丸つけと…。勉強見ながら、大変です」
やんちゃな弟たちの面倒を見つつ、宿題にも追われる夏休みを過ごしている。
そこで今、夏休みの宿題の手助けにもなるサービスが注目されている。22日、都内では、飲料メーカー「ダイドードリンコ」による無料のお仕事体験イベントが開催されていた。飲料メーカーの社員が自動販売機の中から登場し、手際よく缶を補充していく、このイベントでは、自動販売機の仕組みを学べるだけでなく、実際に現場で使用されているトラックから缶ジュースなどを取り出し、補充する体験もできる。
自由研究用に参加した子どもの父親も撮影に力が入る。
参加者の父親「自由研究の資料で使えるものもあればなという感じで撮ってみた」
小学3年生「今まで分からないこととか分かって、とてもうれしかったです」
狙いについて、企業は次のように話す。
ダイドードリンコ・亀岡幹弥さん「2015年10月から、お仕事体験で展開させていただいているが、身近に自動販売機を感じていただきたいということで、今回の企画を立ち上げました」
■自由研究で「アニメのセル画」に挑戦!
“今年初”となる宿題のお助け講座も登場した。子どもたちが真剣な表情で描いているのは、アニメーション制作に必要な「セル画」。透明なシートに好きな絵を描き、背景つきの額縁に入れると、アニメの1コマが完成する。
小学5年生「自由研究終わらせるために来ました」
孫の宿題がようやく片づいたおばあちゃんは…。
小学5年生の祖母「『絵描きなさい』ってスケッチブック買って、用意しておいても、あまり興味示さない。専門の方が一言加えていただくと、こんなの描いたんだと」
22日、図書館に慌てて駆け込んできたのは、読書感想文が終わっていない男の子。
小学5年生「(Q.宿題あと何個残ってる?)あと10個(冊)です」
“読みたい本がない”そんな子ども向けに、図書館は…。普段は小学校などの図書館で司書として働くスタッフが、“探し物戦隊”として、一人一人にあった本を探すサービスを提供している。
千代田図書館“調べもの戦隊”家城久美子さん「(子どもと)目線を合わせて、柔らかく接するように心がけています」
小学5年生「説明とかすごくしてくれて、優しかったです。きょうで(10冊)終わらせちゃいたいです」
宿題を早く終わらせて、残りの夏休みを満喫できるのだろうか。