福島第一原発“燃料デブリ試験的取り出し”今年度内の作業開始を断念
東日本大震災で事故が起きた福島第一原発で計画される燃料デブリの試験的な取り出しについて、東京電力が今年度内の作業開始を断念する方針を固めたことが分かりました。
燃料デブリの取り出しついて、東京電力は2号機から試験的に始める計画で、ロボットアームの挿入口を確保する作業を進めていました。
一方で、関係者によりますと、挿入口の堆積物の除去が思うように進んでおらず、東京電力が目標としていた今年度内の作業開始を断念する方針を固めたということです。
今後、釣り竿のような装置での取り出しを検討していく見通しです。
燃料デブリの試験的な取り出しは、当初2021年に始める計画でしたが、これまでに2度延期されていて、さらなる計画の遅れが懸念されます。