「デゴイチ」市が撤去へ 市民から反対の声
東京・東村山市の公園に展示されているSLデゴイチ。車体は、長年メンテナンスが行われず、さびてボロボロの状態だが、この公園に展示されて43年。市民に愛される貴重な財産になっていた。
しかし…東村山市が、7月の議会でわずか1時間の審議で解体・撤去を決めてしまった。その理由は…。
東村山市役所 地域創生部 市民スポーツ課・島村昭弘さん「震度6以上の地震があった場合、横倒れの危険性がある。その際、アスベストが飛散してしまう可能性がある」
車体に残っている発がん性物質のアスベストが飛散するおそれがあるという。しかしその一方で、23年前を最後に市はメンテナンスを行わず、放置していた。
東村山市役所 地域創生部 市民スポーツ課・島村昭弘さん「財政が厳しい中でなかなか、優先順位的にSLの方まではいけなかったというのが本音でございます」
また、解体することを事前に市民へ説明していなかった。すると、解体・撤去反対の声をあげたのが東村山市の市民。
東村山D51684保存会・濱野秀樹さん「(デゴイチは)子どもたちにとっては貴重な存在だと思いますね」「これは決して東村山市民だけの問題ではなく、日本国民全体の貴重な財産だと思うので」
市民らは保存会を立ち上げ、すでに全国およそ2200人分の署名を集め、市にデゴイチの保存を求めている。
市はデゴイチを来月中旬までに解体する予定で、プレートなどの一部は残して、展示すると説明している。