新・気象衛星「ひまわり10号」に最新「赤外サウンダ」搭載へ 予測精度向上の切り札に
豪雨災害が増える中、気象庁は、新しい気象衛星に最新の観測センサーを搭載し、予測精度向上の切り札としたい考えです。
気象庁は現在運用している気象衛星「ひまわり」8号と9号が2029年に設計寿命を迎えることから、後継機となる「ひまわり10号」の準備を進めています。
運用方法を議論する有識者会議は21日、激甚化する災害への対策として、最新の観測センサーを気象衛星に搭載するよう提言を行いました。
現在の気象衛星は宇宙から雲を平面的にとらえて観測していますが、新しい観測センサー「赤外サウンダ」を搭載することで大気を立体的に3次元で観測することが可能になり、線状降水帯や台風の進路の予測精度が向上することが期待されるということです。
気象庁は、来年度をめどに「ひまわり10号」の製造に着手する考えです。