クルーズ船に“緊急性高い”薬積み込み
新型コロナウイルスの集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」には、乗客の持病の薬などが不足しているため、緊急性の高い薬の積み込みが行われている。
「ダイヤモンド・プリンセス号」は9日午前8時半頃に横浜港の大黒ふ頭に再び着岸した。その後、ブルーシートなどで覆われた船内中央のタラップ部分から防護服を着た医療関係者や自衛隊員などがプラスチックケースに入った物資などを手に船内に入っていく様子が確認された。
8日までに船内では64人が感染が確認されたが、乗客・乗員およそ3600人がいまも船内にいて、今月5日から14日間、船にとどまることになっている。
待機が長期化することや、乗客から持病の薬が足りないなどの声を受けて、厚生労働省は9日、緊急性が高いと判断したおよそ500人分の薬を船内に届けている。
船内には、体調不良を訴えている人が多くいるとみられる。また厚労省は、さらに数十人のウイルス検査も進めているという。