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「売掛金」の実態は…警視庁の説明会にホストクラブ関係者ら145人が参加

2024年2月28日 5:56
「売掛金」の実態は…警視庁の説明会にホストクラブ関係者ら145人が参加

27日、東京・歌舞伎町のホストクラブ関係者らが警視庁の説明会に参加しました。テーマは「売掛金」、いわゆるツケ払いです。返済のため、女性客に売春させるなどトラブルが問題となる中、ホストたちの反応は…

27日夜、新宿・歌舞伎町で「news zero」が出会ったのは…

――2人はこれからどちらに?

「ホストクラブです」

そう言って見せてくれたのは、“担当”と呼ばれる指名するホストへのプレゼントです。

2人は、「ぬいぐるみ欲しいと言われたからあげます。これをあげます。欲しいって言われて」「昨日も来ているので(今日は)2~3万くらいしか使わない」と話しました。

27日、警視庁が開いた説明会に集まったのは、ホストクラブやメンズコンセプトカフェの経営者ら145人です。

説明会に参加したホストクラブ経営者
「サービス受ける側が不快な思いをする、自分の生活をおびやかすぐらいまで害を与えるのはサービス業じゃない」

今日の説明会でテーマの1つとなったのが、ホストクラブの「売掛金」をめぐるトラブルです。

警視庁生活安全部 大嶺忍保安課長
「売掛金を払うために多くの女性が売春で検挙されたり、その売掛金を回収するため、女性に売春を斡旋(あっせん)したり、性風俗店を紹介するなどしたホスト・従業員を相次いで検挙しております」

売掛金とは、ホストクラブの客がその場で支払いできない場合、ホストが会計を肩代わり。客には「青伝」と呼ばれる伝票を渡し、後日、その“ツケ”を払わせる、いわばホストから借金をするようなものです。

実際に街で話を聞くと、ツケの「青伝」をもらったことがあるという人がいました。

以前“ホスト”に通っていた人
「青伝ですね。87万3500円」

一方、今も通っているという女性は…

ホストクラブに通う女性
「週3回だと(週に)12万円」

――どうやって稼いでいる?

ホストクラブに通う女性
「風俗。指名しているホストが『そうでもしないとここにはこられないよ』と」

支払いのためホストから風俗を勧められたといいます。

――どれくらいそのホストにつぎ込んでいる?

ホストクラブに通う女性
「総合で200万円くらい。力になりたいと思ったから。売れてほしくて」

ホストクラブをめぐってはトラブルが相次いでいて、去年12月、警視庁はホストクラブなどに一斉立ち入り調査を実施しました。今年に入ってからも、売掛金トラブルを含む相談件数は50件にのぼっています。

歌舞伎町のホストクラブでは、今年4月をめどに売掛金の仕組み、そのものをなくす方向だといいます。

先ほどの経営者は…

説明会に参加したホストクラブ経営者
「そういう話が出てからは、ほぼ(売掛金は)なくなりましたね。(自分の店で売掛金は)もうすでにほぼない」
「シャンパン入れたいお客様とかいたら『現金の方だけ確認してもよろしいですか?』とか。『持ち合わせはございますか?』とか僕たちがお客様に確認している。世間の皆様に頭ごなしに否定される職業じゃなくなればいいですね」

警視庁は、売掛金の回収に伴う犯罪行為をホストが行わないよう、店側に指導・管理するよう求めています。

(2月27日放送『news zero』より)