5~11歳の子ども用ワクチン死亡事例 初の報告 厚労省部会
ワクチンの副反応について検討する厚生労働省の部会で、5歳から11歳の子ども用の新型コロナワクチンを接種後に亡くなった事例が、初めて報告されました。
厚労省の部会の報告によると、亡くなったのは、ファイザー製の5歳から11歳の子ども用の新型コロナワクチンを2回目接種した11歳の女の子です。
女の子は、元々、脳性まひなどの重度の基礎疾患があり長期の入院中だったということで、先月28日に2回目のワクチン接種をしましたが、30日に亡くなったということです。
先月7日に1回目の接種を行った際には副反応はなく、2回目の接種の翌日は、頻脈や冷や汗などの症状がみられ接種2日後に、呼吸不全となり死亡が確認されました。
部会では、細菌感染などの要因も考えられ、「ワクチン接種との因果関係は評価できない」として、引き続き、情報収集することとしました。
5歳から11歳の子どもの新型コロナワクチンの接種の後に死亡した事例の報告は初めてです。
また、5歳から11歳の副反応疑い報告は、先月17日までに製造販売業者の報告で1回目接種後に27件(0.0033%)、2回目接種後に3件(0.0008%)などとなっており、部会では、「現時点で、ワクチンの接種を続けても影響を与える重大な懸念は認められない」として、引き続き、接種を継続することとしました。