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外国人観光客が注目 “ジャパニーズビンテージ” アンティーク食器や古着に“ボロ布”も…

2023年10月3日 23:01
外国人観光客が注目 “ジャパニーズビンテージ” アンティーク食器や古着に“ボロ布”も…

街なかで外国人の姿を見かけることも多くなりましたが、いま、目の肥えた外国人が増えているといいます。アンティークやビンテージ、つぎはぎした“ぼろ布”まで求める人も……。外国人が注目する、日本の“古き良き”ものを取材しました。

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東京・吉祥寺にあるアンティーク食器の専門店には、品定めをする外国人の姿がありました。古いものだと江戸時代に作られた(という)食器が並ぶ店内で、お茶わんや皿などを購入していました。

イスラエルからの観光客
「友達が来た時に、特別な料理出す時に使いたい」

この店では、外国人利用客がコロナ禍前の数に戻ってきたといいます。こうした歴史ある食器ですが、海外の人は意外な使い方をするようで、固定観念にとらわれないといいます。

吉祥寺 PukuPuku 原依子さん
「例えばこの蓋茶碗、もともとご飯を入れるお茶碗なんですけれども、これをカフェオレ(を飲む)ボウルとかで楽しまれる方もいらっしゃいますし」

イスラエルからの観光客
「たくさんあるもののなかから、美しい食器・古いものを買った。とてもかっこいい。200年くらい前のものじゃないかなぁ。美しい色も好きだし、模様もとても日本を感じるデザインで…」

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また、骨董品や古い布の販売などを行っている店では、こんなものを買い求める外国人も来るといいます。

東京・中央区 「銀座 呂藝」 丹下文子さん
「ここにありますけど…“ボロ”」

“ボロ”と呼んでいたのは、布製品の一種。いったい、どんなものなのか広げてもらうと、古い布が何枚も継ぎはぎされているため、ところどころ違う模様が入っていました。しかも、穴まであいていましたが、お値段は5万5000円。

なかには顔が見えるほど、大きな穴があいてしまったものもありました。(2万2000円)

記者
「お顔が見えるくらい、穴あいちゃってますね」

「ボロボロ」という擬態語から派生したとも言われている、古い布製品「BORO(ボロ)」。欧米を中心に人気で、外国人も「ボロ」という言葉を使って、買い求めに来るといいます。

呂藝 丹下文子さん
「今年になってから、外国の方が買われます。『ボロありますか』『ボロ見せてください』って来ますね」

フランスのサッカーチーム「パリ・サンジェルマン」では、日本人デザイナーとコラボし、ボロのデザインのレプリカユニホームなどを販売しましたが、完売したといいます。(※2024年春に再販予定)

    ◇

コロナ禍を経て、注目が高まっているものは他にもあります。“古着の街”として有名な東京・下北沢にも、多くの外国人が訪れていました。

デザートスノー 鈴木道雄 代表
「コロナ明けから徐々に増えてきて、いま、だいぶ外国の方に支えてもらっているような感じはします」

コロナが落ち着いて以降、外国人利用客は1割ほど増加していて、休みの日には100人ほどが来店するといいます。

日本の古着のよさについて、外国人利用客に聞いてみると――

アメリカから来た人
「日本の古着は、品数が多い。アメリカだと、気に入ったジーンズがあっても、サイズが合わなくて、がっかりする」

デンマークから来た人
「自分の国では、ここまできれいにしてくれていない」

アメリカから来た人
「(日本の古着は)スーパーグッド! すごくお値打ちだし、きれい」

デザートスノー 鈴木道雄代表
「外国の方はよく、“日本の古着はきれい”と、よく買い物に来られます」

また、円安の影響で、販売価格が安いことも人気に影響しているのではないか、ということです。

外国人観光客が増えるなか、“古き良き日本のもの”が、世界から注目されています。

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