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約5人に1人が勤務先で「パワハラ」 3年ぶり「○○ハラ調査」結果公表 「不機嫌」で相手にストレス「フキハラ」も増加

2024年5月18日 6:22
約5人に1人が勤務先で「パワハラ」 3年ぶり「○○ハラ調査」結果公表 「不機嫌」で相手にストレス「フキハラ」も増加

約5人に1人が勤務先での「パワハラ」を、そして就活生の約3人に1人が企業側などから「セクハラ」を受けたと答えていることが厚生労働省の調査で17日、明らかになりました。さらに、不機嫌な態度をとり相手にストレスを与える「フキハラ」と呼ばれるハラスメントも増えているといいます。

職場で「ハラスメント」を受けたと感じた経験はありますか?

会社員(20代)“ハラスメント”を経験
「カフェでアルバイトしていた時、店長から嫌がらせ受けて。勤務中は厳しい態度で接されるんですけど、勤務後LINEがすごい長文で送られてきて、『親身になって聞いてあげる』みたいな。気持ち悪いって思っちゃった」

また、最近増えているというのが…

会社員(20代)
「(上司に)声をかけようと思ったけど、不機嫌そうだったのでいやだなと。結局(用件を)言えず、けどそれが大事な内容で怒られてしまったことはある」

実はこれ、専門家によると、いわゆる「フキハラ」。不機嫌な態度で相手を不安にさせ、精神的な苦痛を与えてしまうもので、相談が増えているといいます。

こうした中、厚労省は17日、「ハラスメント」に関する調査結果を公表。(調査対象:全国の企業・団体で働く8000人)過去3年間で、勤務先で「パワハラ」を受けたと答えた人は19.3%と約5人に1人にのぼる結果に。パワハラの内容は「脅迫、侮辱、ひどい暴言など」が48.5%で最も多く、次に「業務上明らかに不要なこと、遂行不可能なことの強制、仕事の妨害」で38.8%となっています。

会社員(20代)
「言い返すことができないというか。おっしゃる通りではあるけど、言い方にとげがあるというか。(上司に)『会社はお前の学校じゃねんだよ』『もう来ない方がいいよ』とか」

また、就職活動中に企業の従業員などからセクハラを受けたという学生が3割にのぼることも明らかになりました。

ハラスメント予防・解決の取り組みを実施している企業側の59.6%が「ハラスメントかどうかの判断が難しい」と回答していることが明らかになった今回の調査。「ハラスメント問題」にどう向き合えばいいのか、専門家は…

日本ハラスメント協会 村嵜要代表理事
「『ハラスメント問題』の対応は完璧に防ぐことは難しいですけど、相手の表情が曇ったりしたら早めに気づいて謝罪してもらう。人それぞれ感じ方は違うけども、これ以上は会社としてハラスメントと判断する共通認識というのはとても大事。共通認識があれば周囲の第三者もお互いに言い合える環境につながる」

また、今回「パワハラ」・「セクハラ」を受けた後「何もしなかった」と答えた人が最も多い結果になりましたが、まずは自分がされたことを記録に残し、その後周囲の人に相談してほしいということです。