コロナ陰性でも症状 原因特定の研究開始へ
新型コロナウイルスに感染し、陰性になっても呼吸機能の低下などの症状を訴えるケースがあるとして、加藤厚生労働大臣は、実態や原因を特定するための研究を、来月から始めることを明らかにしました。
新型コロナウイルスをめぐっては、感染した人が陰性になって退院したあとも、発熱やけん怠感が続いたり、在宅で酸素投与が必要なほど呼吸機能が低下したりするケースがあるということです。
加藤厚労大臣は10日の閣議後の会見で、こうした症状の実態を調べる研究を来月から始めると明らかにしました。
研究は、陰性となった2000人を対象に行われ、このうち中等症から重症だった成人については肺機能の検査の推移や胸部CTなどを行います。
軽症から中等症だった人に対しては、自覚症状についてアンケートを実施し、場合によっては、血液やゲノム解析も実施するとしています。
加藤大臣は「研究の成果は国民に情報発信していきたい」と話しています。