冒険家・三浦雄一郎さん 90歳で富士山頂に 首から下に麻痺も山岳用車イスで…
8月31日、富士山の山頂に、雲の合間から昇る朝日をじっと見つめる男性がいました。
三浦雄一郎さん
「おお出た! すごいね。地球はまわっている」
冒険家の三浦雄一郎さん(90)は仲間40人とともに富士山の登山に挑み、午前5時に九合目の山小屋を出発しました。
三浦さんは80歳のとき自身3度目のエベレスト登頂に成功し、世界最高齢の記録を打ち立てました。しかし、3年前、血液の塊が脊髄を圧迫する病気を発症し、首から下が麻痺している状態になってしまいました。
それでも「富士山の素晴らしさをもう1度感じたい」と、90歳で登山に挑んだのです。
スタッフ
「もう少しペース落としても大丈夫」
不自由になった脚を支えるために山岳用の車イスを使用し、険しい山道は仲間にロープを引っ張ってもらいながら、懸命に山頂をめざしました。
そして午前7時すぎ、富士山の頂で三浦さんは仲間と喜びをわかちあっていました。
次の目標を聞くと…
冒険家 三浦雄一郎さん(90)
「自分の足で、遅くともいいから一歩ずつ上がれると」