囲碁・井山裕太三冠が返り咲き 名人戦
囲碁の名人戦七番勝負第5局で、井山裕太三冠が最年少名人の芝野虎丸三冠を破って、名人のタイトルを取り戻し、四冠に返り咲きました。
囲碁七大タイトルのうち3つのタイトルホルダー同士の頂上決戦となった、名人戦七番勝負の第5局。ここまで3勝1敗の井山三冠は、2日目の14日、178手で、名人の芝野三冠に勝利し、名人のタイトルを奪還しました。
三冠対決を制した井山・新名人は、2017年に自身が2度目の七冠独占を達成した対局場で、七冠から陥落後、初めてタイトルを取り戻し、四冠に返り咲きました。
棋聖・本因坊・天元 井山裕太新名人(31)「タイトル失冠が多かったので、一つ戻せたのは自分にとっても良かったなと思います。(芝野・前名人をはじめとした)下の世代が非常に強力なので、少しでも成長していけるようにがんばりたいと思います」
一方、最年少で獲得した名人を失った芝野・前名人は、「初めての防衛戦でタイトルを失い残念」「今回負けたが、これまでと変わらず、1局1局集中して打っていけたら」と今後の抱負を述べました。