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国内初 伝染病でバナメイエビ大量死 沖縄

2020年10月19日 14:28

沖縄県は県内の養殖場でバナメイエビが大量死したことから検査した結果、甲殻類の伝染病に感染していたことがわかったと発表しました。国内で初めての感染確認だということです。

沖縄県によりますと、18日、大宜味村にあるバナメイエビの養殖場で、エビの特定伝染病「AHPND(急性肝すい臓壊死症)」が発生したことが、確認されたということです。AHPNDへの感染確認は国内で初めてということです。

この養殖場は今年8月、タイから稚エビ10万匹を輸入し、バナメイエビの養殖を始めましたが、県の立ち入り検査で、稚エビの大量死がわかり、その後、遺伝子検査などの結果、感染が判明したということです。

AHPNDは、特定の菌への感染により、エビの消化器官の一部が白くなるなどする死亡率の高い病気で、中国や東南アジアなどで発生が確認されています。

沖縄県は、クルマエビなどのエビ類に感染が広がることから、この養殖場に対し、残るエビの処分と、養殖池の消毒などを命じました。

AHPNDはヒトへの感染は報告されておらず、ヒトに対して病原性を示さないことが確認されているということです。