北海道や東北北部には、前線を伴った低気圧が日本海から接近中です。

この前線や暖かく湿った空気の影響で雨雲が発達し、28日は、北海道の奥尻島や秋田県の男鹿で27.5ミリの強い雨を観測したほか、午後4時時点での12時間雨量の日最大値は、青森県の弘前や平川市温川で、6月としては観測史上最大の雨量を記録しています。

午後4時30分現在、秋田県内では大雨警報が発表されていて、気象庁のキキクル（危険度分布）でも、土砂災害の危険度が高まっている所があります。

このあとも北海道では29日にかけて、断続的に雷を伴った激しい雨が降り、局地的には1時間に50ミリの非常に激しい雨の降るところがあるでしょう。

低気圧や前線の動向によっては、北海道でも警報級の大雨となるおそれがあり、警戒が必要です。

29日夕方までに予想される雨の量は、北海道の日本海側や太平洋側で180ミリ、オホーツク海側で120ミリとなっていて、さらにその後も雨量は増える見込みです。

東北北部では28日夜遅くにかけて土砂災害に警戒し、北海道では30日にかけて、土砂災害や河川の増水・氾濫に警戒が必要です。