後ろ足に障害のあるキリンが歩行“初挑戦”
後ろの両足に障害のあるキリンが、歩けるようになるため専用の補助器具を作製して歩行訓練。はたして自力で歩けるようになったのでしょうか。
今年4月、広島市の安佐動物公園で生まれたメスのアミメキリン「はぐみ」。生まれつき後ろの両足に障害があり、立つことも困難でした。
安佐動物公園飼育展示課 屋野丸武主任技師「大きく育つ動物なので、脚は非常に大切なんですよね」
そこで、飼育係は専門家と協力し石こうでギプスを作製し。
人間の義足などを手がける専門家の協力のもと、「はぐみ」専用の補助器具を作製。
自力での歩行を可能にする装具を開発し、6月から歩行訓練を続けていました。
そして9日、装具を外しての歩行に初挑戦。
少しぎこちない足取りですが、一歩一歩しっかり踏みしめています。
成長を見守る飼育係は…。
安佐動物公園飼育係 堂面志帆さん「(今後)徐々に徐々に治っていくのを見守る形にはなるが、ようやくここまできたなというのが今の正直な気持ち」
今後2週間、異常がみられなければ「完治」と判断するといいます。
たくさんの人に見守られながら育った「はぐみ」。すくすくと成長し、優雅に歩き回る姿を見せてくれそうです。