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学校“合唱”などの活動に注意通知 文科省

2020年12月8日 20:14

学校での合唱活動に関係した新型コロナウイルスの集団感染が複数発生していることを受け、文部科学省は、合唱など、感染リスクの高い活動を行う場合の注意を促す通知を、全国の教育委員会などに出しました。

埼玉・川越市の中学校で発生した生徒と教員あわせて35人の新型コロナウイルスの集団感染では、校内の合唱コンクールに向けた練習で感染が広がった可能性が指摘されています。練習ではマスクを外して練習する時間もあったということで、この学校の他にも、合唱活動に関係した感染が報告されているということです。

これを受け、文部科学省は8日、合唱など感染リスクの高い活動を行う場合の感染症対策の徹底を呼びかける通知を全国の教育委員会などに出しました。

通知では、
 ・マスクは原則着用すること
 ・合唱している生徒同士や指導者などとの間隔を、マスクをしていてもできるだけ2メートル、最低1メートルあける
 ・立っている生徒の飛沫(ひまつ)が座っている生徒の顔に付着しないよう、立っている生徒と座っている生徒が混在しないようにする
 ・連続した練習はできる限り短くし、十分換気をする
 ・近距離での大声を徹底的に避ける
などとしています。

また、「マスク」にはマウスシールドなど隙間のある形状のものは該当しないとしていて、フェイスシールドも合唱活動においての着用は推奨しない、とされています。

そして、地域の感染が拡大している場合は、マスクを着用していても、リスクの高い活動は慎重に行い、リコーダーや鍵盤(けんばん)ハーモニカの管楽器演奏など、特にリスクの高い活動は一時的に控えるなど、適切に対応してほしいと呼びかけています。