別の製造会社「カビが混入したら気づくはず」 小林製薬「紅麹」問題
小林製薬の「紅麹」をめぐる健康被害の問題で、紅麹を製造している別の会社がNNNの取材に応じ、「別のカビが混入したら気づくはずだ」と指摘しました。
――不安に思う人が一定程度いるのでは?
「紅麹」の製造業者「一番心配している。『発酵』が悪いんじゃないかと」
紅麹を製造する会社は国内に数えるほどしかありませんが、このうちの1社が匿名を条件にNNNの取材に応じました。
「紅麹」の製造業者「カビは出やすい。(原料米は)2回殺菌するが、それでも水分があると出る可能性はある」
この業者によりますと、紅麹は蒸した米に紅麹菌を加えて、タンクで均一に混ぜながら培養していきますが、菌が増える速度が遅いため、別のカビなどが入った場合、カビの方が先に増殖するといいます。ただ、その場合は、培養中でもすぐに気づくはずだと指摘しました。
「紅麹」の製造業者「(水分が多い場合)タンクの周りについたり、においが悪くなり色が出なくなったりする」
また、この会社での培養の期間は長くても30日ほどですが、小林製薬ではおよそ50日間で、増殖がさらに進んだ可能性があるということです。
一連の問題では青カビから発生する「プベルル酸」が混入し健康に影響を与えた可能性が指摘されていますが、国と大阪市は原因の究明とともに製造過程に問題がなかったか調べています。