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乗客「紙一重の怖さ」…緊迫の状況語る 羽田・航空機衝突事故から1か月 JAL社長は「安全運航を継続」

2024年2月3日 2:16
乗客「紙一重の怖さ」…緊迫の状況語る 羽田・航空機衝突事故から1か月 JAL社長は「安全運航を継続」

羽田の航空機衝突事故から2日で1か月。当時、日航機に乗っていた乗客が事故の状況を振り返り、「“紙一重”だったんだなという怖さを、より感じるようになった」と、語りました。また、乗客全員が脱出できたことについては、緊急時には、乗務員の指示に従って、冷静に行動することが大切だと話しました。

    ◇

2日夜、羽田空港で、日本航空の国際線就航70周年を祝うセレモニーが行われました。

社長が言及したのは――

日本航空 赤坂祐二社長
「安全運航をこれからも継続して、安心して乗っていただける乗り物であること」

    ◇

その“安全が揺らいだ”大事故が起きたのは、1か月前のこと。
先月2日、東京・羽田空港で、日本航空の旅客機と海上保安庁の航空機の衝突事故が起きました。

当時、日航機はほぼ満席。379人の乗客・乗員がいました。

客室乗務員(先月2日)
「荷物を取り出さないでください! ご協力お願いします!」

当時、日航機に乗っていた栗原さんが2日、このときの状況を語りました。

日航機に乗っていた 栗原正晴さん(50)
「『とにかく(旅客機から)降りなきゃいけない』と。あまり他のことは、考える余裕はなかった」
「座っていたのが、37番の席。右側の窓の外がエンジンの近くだったので、熱を感じて、そちら側を見たら、エンジンから炎が噴き出しているという状況でした」

乗客の動画には。
「なにこれ」
「火出てる、火出てる」
「燃えてるにおいがする」

栗原さんは、衝撃の直後、エンジンから火が噴き出るのを見たといいます。

日航機に乗っていた 栗原正晴さん(50)
「事故直後は、何が起こったか、乗っていて分からなくて……色々な事が分かるにつれて、“紙一重”だったんだなという怖さを、より感じるようになりました」

栗原さんは、旅客機の前方から脱出。その後、機体は激しい炎をあげて燃えさかりました。


また、乗客全員が脱出できたことについては…

日航機に乗っていた 栗原正晴さん(50)
「乗客1人1人が、乗務員の指示に従って、冷静に行動することが本当に大事なんだなと。落ち着いて、冷静に行動できている人がほとんどだったので。自分たちも、取り乱したりパニックにならずに、落ち着いて行動できた」

緊急時には、乗務員の指示に従うことが大切だと話しました。

そして、切に願うのは――

日航機に乗っていた 栗原正晴さん(50)
「少しでも改善されるべきところがあれば改善してもらって、事故が起こらないような工夫をしていってもらえればと思います」


(2024年2月3日未明放送『news zero』より)

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