×

課題は接種場所…ワクチン準備で新アイデア

2021年2月2日 10:19
課題は接種場所…ワクチン準備で新アイデア

■ワクチン保管「冷凍庫」各地へ

1日、横浜市内の倉庫を訪ねました。

「はい、お願いします」
ワクチン保管用の冷凍庫が、トラックに積み込まれていきます。ワクチンを保管する超低温冷凍庫の配送が始まりました。

冷凍庫メーカー社長
「こちらがファイザーワクチン用のマイナス80度調整用の保管庫です」
医療従事者への先行接種に向けて、全国の医療機関100か所に発送予定だといいます。

冷凍庫を今月中旬に受け取るという海老名市役所を訪ねました。

市職員
「条件として、非常用発電機とつながったコンセントが必ずあると」
停電が起きても対応できる市役所内に設置することを、検討していました。
「中心地にありますし、海老名市内のどこにでも運ぶには便利な所です。守衛さんが24時間いるので、安全な場所かなと考えています」


■期間“短縮”「練馬区モデル」とは

着々と保管の準備が進められる中、接種する場所の問題も横たわっています。

「抗生物質で薬疹が出たことがあるんですけど、接種して大丈夫ですか?」
1月、川崎市で集団接種の訓練が行われましたが、問診に時間がかかるなど課題が見つかりました。

そんな中、東京・練馬区では「練馬区モデル」という接種体制が取られることになりました。これは、かかりつけ医など区内の診療所での個別接種をメーンにする方法です。インフルエンザワクチン接種と同じ形式のため、混乱が少ないといいます。

先行して行われる高齢者の接種にかかる期間について、国は、ワクチンの供給がうまくいけば2か月半で完了することを想定していますが、「練馬区モデル」だと区内のおよそ250か所の診療所で個別接種することにより、1か月半で完了することを目指しています。


■キャンピングカーでワクチン接種

接種場所をめぐっては、キャンピングカーを活用するアイデアもあります。

千葉県市川市で、シートを張り、何かをセッティングする男性2人の姿がありました。
「基本的にはここから患者さんが入ってきて、患者さんがここに座って…」

キャンピングカー株式会社・板谷俊昭さん
「PCR検査の時にキャンピングカーは動く診療室として使えるんだなということが分かりました。キャンピングカーをそのままご自宅のそばとか、施設のそばまで行って、ワクチン(接種)を受けていただくような、移動型の“ワクチンカー”として使えるんじゃないかなと」

自治体のあらゆる要望にカスタマイズして、迅速に対応していきたいとしています。

(2月1日『news zero』より)

一緒に見られているニュース