「姿や行動で示した方が…」教諭が指導 バレー強豪校で部員9人の“前髪切断”
長野県にある高校の強豪女子バレー部で、部長である教諭が、部員9人の前髪を切っていたことがわかりました。監督の「前髪より試合に集中しろ」という言葉に、部長は「姿かたちや行動で示した方がいい」と指導したといいます。
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28日、長野県塩尻市で、東京都市大学塩尻高校の校長が会見を開き、謝罪しました。
東京都市大学塩尻高校 校長
「学校としてあってはならないことを起こしてしまった。本当に申し訳ない気持ちが最初ですね」
この学校は、全日本選手権に5年連続で出場している女子バレーボールの県内屈指の強豪校です。そこで、“ある問題”が発覚したのです。
東京都市大学塩尻高校 校長
「3年生全員の髪の毛を、部長(教諭)が切ることになってしまった」
去年12月下旬に行われた全日本選手権に向けた合宿で、練習後に複数の部員が前髪を気にしていたといいます。それを見た監督が、3年生の全員を集め「髪を気にしているようだと気持ちが浮ついてみられる。前髪より試合に集中しろ」といった話をしたといいます。
その後、複数の部員が部長である教諭に個別で相談したところ、部長は「姿かたちや行動で示した方がいい」と指導したといいます。
翌日、3年生の部員2人が部長引率のもと美容院へ行き、そこで前髪を切りました。
その後、部長はほかの部員に対し、「あなたたちはそれでいいのか」と発言したといいます。そして、部員たちが申し出たため、部長が前髪をハサミで切ったということです。
部長は最終的に、3年生9人全員の前髪を切り、卒業後のアンケートでこの問題が発覚しました。今月5日から監督と部長は指導から外れていて、学校側は卒業生や在校生に対して「精神的なフォローをしたい」としています。
(4月28日放送『news zero』より)