自粛で増える…「容器のゴミ」どう減らす?
自粛生活が長引き、テイクアウトのお弁当やお総菜の容器を使うことが増える中、ある問題も起きています。家庭から出る可燃ゴミにプラスチックゴミが混ざっているケースが頻発。こうしたゴミを減らそうと、新たな取り組みも始まっています。
東京・練馬区の可燃ゴミの収集日。この1年、ある問題が頻発しています。
練馬清掃事務所・小野光雄技能主任「本当はプラスチックで出してほしいですけど、可燃ゴミに混ざってくるのが多い」
本来、分別しなければいけないプラスチックの混入です。中には、食品が入ったまま捨てられているケースも。こうしたルールを守らないゴミは、リサイクル事業の大きな壁。
増加の背景には…。
練馬清掃事務所・小野技能主任「テイクアウトとか(のゴミが)増えている。外出自粛の影響で」
容器包装にかかわるリサイクル団体によると、今年度、契約する1100の自治体から引き取った家庭のプラスチックゴミの量は、ここ10年で最多を記録しています。
練馬清掃事務所・小野技能主任「リサイクルできるものはなるべく、分け方出し方をしっかりして、出していただきたい」
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捨てる際にかさばってしまうプラスチック容器。その削減を目指し動き出したのが、百貨店の総菜売り場です。
再利用できる「リユース容器」。保証金330円を支払うことで、この容器で総菜を持ち帰ることができ、使用後に返却することで、同じ額の商品券が返ってくるというシステムです。
三越伊勢丹 食品・レストラングループ 赤井捺美さん「こういった取り組みおもしろそうだなと、(客に)共感を得られたことはとてもうれしい」
このエコな取り組みは今月末まで行われます。
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増え続けるプラスチックゴミの問題を機に、大手飲料メーカーが発表したのは、指2本分ほどに収まる小さなラベル。
プラスチック使用量は、従来よりも8割以上減少。さらに、このラベルにはあるメリットがあります。ラベルとペットボトル本体のゴミの分別がカンタンになりました。
アサヒ飲料 マーケティング二部課長・飯島宙子さん「飾りですね。ボトルの容器に工夫しております」
また、ラベルを最小限にした分、水の波紋をイメージした扇形のデザインを施し、さわやかなおいしさを表現。このペットボトル飲料は4月中旬に店頭に並ぶ予定です。
私たちが分別する際の負担軽減にもつながりそうです。