地震3日後に店再開 名物“ゆべし”届ける
東日本大震災からまもなく10年。あのとき食べた「ごはん」で思い出す、震災の記憶を「#はじまりのごはん」としてお伝えします。今回は「ゆべし」です。
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仙台市で和菓子店を営む熊谷典博さん(49)。震災当時は棚が倒れたうえガスも止まり、商品が作れませんでした。
熊谷さん
「夜寝ててもお店のこととか従業員のことを考えると目が覚めてしまった」
そんな熊谷さんの”はじまりのごはん”は、店の名物“ゆべし”でした。
当時はカセットコンロを使って作り、震災の3日後にお店を再開しました。
熊谷さん
「(客から)『非常食ばっかりで甘いものが欲しかったんだよここを開けてくれてありがとう』って本当に嬉しかったです。いまは(コロナ禍で)正直厳しい状態です。だからこそ何とか頑張っていきたいと思います。」
【#はじまりのごはん】
「あの日、何食べた?」――。その問いかけで思い出す、3.11から10年の記憶。コンビニでやっと買えたおにぎり、水でふやかしたカップ麺。あなたの震災「#はじまりのごはん」を共有しませんか。ハッシュタグをつけた投稿を『news zero』で紹介させてください。