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子どもなどへの性被害防止に「緊急対策」 “嫌なことは嫌と拒否していい”…声をあげやすい環境作りとは

2023年7月26日 18:18
子どもなどへの性被害防止に「緊急対策」 “嫌なことは嫌と拒否していい”…声をあげやすい環境作りとは
ジャニーズ事務所の前社長による性加害問題に関連し、政府は、こどもなどへの性被害防止に向けた取り組みを打ち出しました。こうした中、こどもが「嫌なことは嫌と拒否をしていいこと」などを知って、声をあげやすい環境を作るための取り組みが進んでいます。

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25日夜、ジャニーズ事務所の元所属タレントが取材に応じ、国連人権理事会による聞き取り調査を受けたことを明らかにしました。

ジャニーズ性加害問題当事者の会 イズミさん
「みなさん心から聞いてくださって、ちょっとうるっとしちゃいました」

ジャニーズ性加害問題当事者の会 石丸志門さん(55)
「非常により添って、真摯(しんし)に重大問題として受け取ってくれた実感はあります」

調査の具体的な内容は明らかにされませんでしたが、約2時間にわたり、4人同時に専門家から聞き取りがあったということです。

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日本テレビは、こどもの政策を進める小倉こども政策担当相に単独インタビューを行いました。

小倉こども政策担当相
「ジャニーズ事務所の事案が報道されて以降、こどもや男性の性被害に関する社会的な関心が高まっていることは事実であります」

その上で、男性への性被害防止への対策強化に取り組む必要性を強調。政府は26日、こどもや若者の性被害防止に向けた「緊急対策」をとりまとめました。具体的には、男性や男児に特化した性暴力被害を相談できる「ホットライン」の新設などを柱にあげています。

評論家の荻上チキさんは、10代の頃、男性教師による性被害を受けたことを打ち明けました。

評論家 荻上チキさん
「私自身も、こどもの頃に性的いたずらを受けたことがある」

その上で、男性は性被害を受けないというイメージが社会にあると指摘します。

評論家 荻上チキさん
「自分自身もこれまで被害というものを、わい小化・軽視していたところがある。とりわけ、男性から男性に対する被害については、これまで芸能界も含めて冗談のような扱いをされてきた」

被害として認識されないうえ、被害にあった男性当事者が声をあげにくいと話します。

評論家 荻上チキさん
「自分の心や体の境界線に無理やり入ってこようとする、それ自体が暴力であったり、ハラスメントであったりする。『あなたが嫌だと思ったことはとても大事』ということを伝えていくことはとても重要」

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こうした中、こどもが声をあげやすい環境を作るための取り組みが進んでいます。

群馬県高崎市で15日、教職員などを対象としたトレーニングプログラムが行われました。

親戚のお兄さん役
「キスしていいだろう」

男の子役
「嫌だよ」

親戚のお兄さん役
「キスなんて、そんな大したことないだろ」

男の子役
「そんなこと嫌だ」

親戚のお兄さん役
「何で俺の言うこと聞かないんだよ」

男の子役
「もう帰る」

寸劇をこどもに見せることで、「嫌なことは嫌と拒否をしていいこと」などを知ってもらうのが狙いです。

J-CAPTA 木村里美ディレクター
「女子も男子も被害に遭うっていうこと、それから、知っている人が加害者になるってことも多いということを伝えています」

「被害にあった側は悪くない。信頼できる大人に相談を」と呼びかけています。