不妊治療初期の女性 半数以上に抑うつ症状
体外受精などの不妊治療の開始初期の女性の半数以上に、抑うつ症状があることが国立成育医療研究センターの調査で明らかになりました。
成育医療研究センターの研究グループは、体外受精など高度不妊治療を始める、または初期段階の女性およそ500人を対象に精神状態に関する国内初の調査を行いました。
調査は、睡眠、食欲、精神状態などについて、本人に回答してもらい、うつ病の重症度を評価しました。その結果、54%の人に軽度以上の抑うつ症状があり、特に20代では、抑うつ症状がある人が78%にのぼりました。
研究グループは、「不妊治療への保険適用が検討されているが、不妊治療を受ける女性のメンタルヘルスへの支援が必要なことが分かった」とコメントしています。
今後は、追跡調査を行い不妊治療が長期化した場合の状態についても分析するということです。