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“ごみ屋敷”行政代執行 400万円の予算

2021年5月18日 18:58
“ごみ屋敷”行政代執行 400万円の予算

18日、愛知県蒲郡市の住宅で、行政代執行による「ごみの撤去」が始まりました。蒲郡市の行政代執行によるごみの撤去は、いわゆる「ごみ屋敷条例」が2018年に施行されてから初めてです。


豊かな緑が広がる一画に積み上げられていたのは、大量の衣類やごみ袋など。道路沿いに数多く積み上がっています。その中には、タヌキの置物も。さらに、住宅の周りにも積み上げられている衣類。窓の部分からも、衣類などが飛び出すいわゆる“ごみ屋敷”です。

この住宅がある愛知県蒲郡市によりますと、およそ20年前からこうした状態が続いているといいます。

近所の人
「集めてきては、あそこ置いて。あそこに生ゴミ出しても、その中、袋を取りかえて、いいのを自分が持って行ったりとか」
「集めて集めてねえ。もっとお金になるものならいいんだけど、ただ集めるだけの趣味みたいな感じで」

この家に住む住人の男性が、衣類などを拾ってきて、この状態になっているといいます。

市は再三、撤去を要請していましたが、応じなかったという住人の男性。このため、18日午前9時、行政代執行により強制的にごみの撤去を始めたのです。蒲郡市で行政代執行によるごみの撤去は、いわゆる「ごみ屋敷条例」が2018年に施行されて以来、初めてとなります。

愛知・蒲郡市環境清掃課 千賀保幸さん「(当初は)片付ける意思はあったと思います。その中で、少しずつは片付けていただいたのですけど、その後、少し増えたりだとか、でこぼこ繰り返しがあったもんですから、手続きを進めさせていただいた」

今週いっぱいかけて撤去を進めるという蒲郡市。撤去費用は400万円の予算を組んでいて、全額を住人の男性に請求するということです。

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