男“堂々と”エアコンの配管窃盗…換金か
エアコン工事業者は「返してほしい」と訴え、取材に応じました。防犯カメラは、男が配管を盗む一部始終を捉えていました。
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被害にあったエアコン工事業者が語ったのは“堂々としすぎた”という犯行の様子です。
被害にあったエアコン工事業者の阿部邦夫さん
「気持ち悪かったですね。犯人の車と顔がきれいな状態で映っている状態で、堂々としすぎたというか」
日が昇り始めた頃、防犯カメラが捉えていました。ひとりの男が大型の乗用車でやってきて、カメラに視線を向けたようにも見えますが、気にする様子はありません。
すぐに男は資材置き場をあさり、両手に抱えていたのは、工事業者が客から回収したエアコンの配管です。その後も男が手に取るのは配管ばかり。
運転席の後ろ側に配管が積みにくくなると、次は後ろのドアを開きまたどんどん配管を入れていきます。その後も次々に運びこむと、車の中は配管でぱんぱんになりました。それでも男は無理矢理押し込み、後ろのドアを閉めます。
すると、1度積むことをやめた運転席後方のドアを再び開けた男は、エアコンに興味を示す様子はなく、たんたんと配管だけを狙い、車に積み続けました。最後には離れた場所に置いてあった配管も回収し、助手席に載せ去って行きました。この間およそ30分です。
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配管ばかりを狙う手口について、被害にあった業者は─。
被害にあったエアコン工事業者の阿部邦夫さん
「(配管の)ここをそいじゃうと、これがもう銅なんで、これ売っちゃえばお金になる。一般の人から見えると、ただのゴミになっちゃうので、同業者とかわかっている人じゃないと、こんなの盗まないですよね」
配管は、全部で150キロほど盗まれたといいます。換金すれば、15万円ほどになるといいます。
被害にあったエアコン工事業者の阿部邦夫さん
「休みなくずっと仕事、働いてて、回収したものなので、まずはもう返してくれということですね」
エアコン工事業者は警察に被害届を提出しています。