陸自ヘリ不明から1週間 捜索難航…地形・潮流など影響か
沖縄県の宮古島沖で陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶って13日で1週間です。依然、行方不明の10人の発見には至っていません。現地から中継です。
捜索当初は伊良部島から肉眼ではっきり確認できた自衛隊の艦艇などは、13日はかすんで見えるほど沖合にいて、捜索範囲が広がっているのが分かります。
6日午後、陸上自衛隊のヘリコプターが消息を絶った事故では24時間態勢の捜索が13日も続いていますが、行方不明の10人の発見には至っていません。
捜索が難航する理由の一つとして挙げられるのが現場周辺の海底地形の複雑さです。地元でダイビングショップを経営する男性はこう話します。
ダイビングショップ経営者「ボコボコボコボコあるのは、それぞれが古いサンゴなんですね。こういうもの(サンゴ)が全部ソナーに映ってくると思うんですよ」
捜索には海底を音波で調べる掃海艇も加わっていますが、海上自衛隊の幹部は「機体なのかサンゴなのか見分けがつかない」と説明していました。
そして、もう一つの難航の理由は、現場の潮の流れです。海上保安庁の担当者は「大潮や黒潮などの影響で、現場海域では潮流が複雑な変化をしていた可能性がある」と話し、機体が流されたことも念頭に捜索範囲を広げています。
一刻も早い10人の発見が待たれます。