感染拡大鈍化傾向も「ピークは見通せない」~厚労省専門家会議
新型コロナウイルスの感染状況などを分析する厚生労働省の専門家会議は、全国の感染拡大は鈍化傾向にあるものの、「ピークは見通せない」との分析結果を示しました。
国立感染症研究所・脇田隆字所長「爆発的感染はおさまりつつあるが、しばらく家庭内、学校、施設での感染が継続しているという状況」
専門家会議では、全国的に実効再生産数が低下してきていて、感染の拡大は鈍化傾向であるものの、しばらくは増加が続くと指摘しました。実効再生産数が1を切った沖縄でも、感染者が大きく減少せず感染の継続がみられるとして、「全国的にピークがいつくるか見通せない」との分析結果が示されました。
また、感染の中心が、当初の若者から高齢者や子どもへと移っていると指摘。第5波では、高齢者へのワクチン接種が進んでいたため、ピークのあと、急速に感染者の減少がみられたものの、今回は、「高齢者もウイルスに感染する可能性がある。ワクチンの3回目接種を加速して進めることが重要だ」としました。