小池知事「災害レベルで医療非常事態だ」
新型コロナウイルスの深刻な感染拡大で、医療体制のひっ迫が進む東京都の小池知事は、「今は災害レベルで、医療非常事態だ」と述べ、医療提供体制を強化する考えを示しました。
小池知事「コロナとの戦いの真っ最中、真っ只中であり、かつ最大の危機を迎えていると言っていいと思います。都にとりましても今以上に重要な時期はないのではないか。まさに災害級」
都内では新型コロナの患者が4万人を超え、入院調整に時間がかかったり、自宅療養中に死亡するケースも相次いでいます。そのため、都は、入院先がすぐに見つからない中等症患者に酸素投与を行う「酸素ステーション」を、21日から、公社荏原病院に開設します。また、自宅療養中に酸素投与が必要になった軽症者は、23日から、渋谷区にある旧「こどもの城」で受け入れます。
一方、都の分析会議で、繁華街の人流がお盆明けから下げ止まり、夜間では引き続き中高年の割合が高いと報告されたことを受け、小池知事は、「人流を抑え込むため、外出する場合も回数や時間を半減して、仕事が終わったらまっすぐ帰宅して欲しい」と呼びかけました。