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街で聞いた!この暑さどうしてる? 大学生カップルは“夏の攻防” 予報士解説「今週も暑い!」

2023年7月31日 9:02
街で聞いた!この暑さどうしてる? 大学生カップルは“夏の攻防” 予報士解説「今週も暑い!」

10年に一度とも言われる、危険な暑さが続いている。バンキシャ!では、人々がこの暑さにどう対応しているのか、街に出て話を聞いた。すると夏休みに外に出ない高校生、エアコンをめぐって攻防を繰り広げるカップル、最後には精神論も飛び出した。スタジオでは気象予報士の木原実さんが、暑さの原因や今後の見通し、注意点などを解説。(バンキシャ!)

      ◇

28日、東京・原宿。大阪から観光に来たという高校1年生は、次のように話した。

高校1年生
「夏休み中は外に出ない」

──(記者)ええ~! 夏休みなのに!?

高校1年生
「も~出ない」

──ランチして外に遊びに行くとかは?

高校1年生
「しんど。最近気温バグってるから」

実は、今回の東京観光が夏休み初めての外出だという。

──家では昼どうしてる?

高校1年生
「ずっと寝てます」

──せっかくの夏休みなのに。

高校1年生
「もうしんどい。セミもうるさいし、ホンマに暑い」

食生活が変わったという大学生にも出会った。

大学生
「冷たいモノばっかり食べてます。アサイーボウルばかり食べてて。きょうはこれ」

そう言って彼女は、スマホに入った写真を見せてくれた。

──うわー、すごいキレイ!

フルーツやグラノーラが入ったアサイーボウルを、この夏は週に3回は食べているという。さらに、服装にも変化があったという。

大学生
「タンクトップばっかり。肩が出ている服ばっかり着てる。今年は肩出さないとやっていけないみたいな」

付き合って半年だという大学生カップルにも話を聞いた。するとこの夏、ちょっとした攻防があったらしい。

寒がりな彼氏
「彼女の方が暑がりなので、エアコンの設定温度を結構下げるので、そこはちょっと僕が厳しくいきますね」

──どんな風に?

寒がりな彼氏
「ちょっと戻しますね、設定温度を27℃に。僕の温度に」

そんな寒がりな彼の行動に彼女は──。

暑がりな彼女
「暑いっていうことを考えなくなれば、涼しくなるんで」

──めちゃくちゃ精神論じゃないですか!

寒がりな彼氏
「寒い方がガマンできない」

暑がりな彼女
「服着ればいいんですよね」

二人はカメラに笑顔を向けつつも、最後までバチバチだった。

      ◇

「10年に一度の暑さ」とも言われる連日の猛暑。この理由はなんなのか。気象予報士の木原実さんは次のように話した。

<気象予報士の木原実さん>

夏休みに外に出ないという声までありました。不要不急の外出を控えてくださいと呼びかけているくらいですから、もっともだと思います。とにかく暑いです。30日も35℃以上の所が関東平野に広がっていますけれども、全国で一番暑かったのはやっぱり関東で、埼玉の鳩山で39.6℃、群馬の伊勢崎も39.5℃と40℃に迫る勢いでした。東京都心も36.6℃で、1週間連続の猛暑日となりました。

全国的に見てみても、全国223地点で35℃以上の猛暑日に。そしてこの200地点以上というのが、もう5日続いているんですね。

24日(月)からの都心の気温を見てみますと、26日(水)ぐらいにかけてが特徴的で、気温は日々上昇、右肩上がりになっているんです。これは蓄熱なんです。昔、土だった地面がアスファルトに置き換わっています。熱を溜め込んでしまうのですが、それを夜間に放出しきれないので、前の日より最低気温が高くなる。そこへ太陽が昇ってきて、また気温が上がる。で、またこの蓄熱が放出しきれないうちに次の日の朝が来るので、また最低気温が上がる。こういうことがたびたび起きてます。

さらには雨が少ないんです。雨が降ってくれれば、冷たい水が降ってくるわけですから空気も冷えますし、上空の冷たい空気を一緒に引きずりおろしてくれる。地面も雨で冷える。雨がやんだ後も打ち水効果が期待できる。それがないわけですから、連続猛暑となっているわけです。

今後の見通しですが、来週も厳しいですね。ずっと晴れマーク。35℃以上の猛暑日に、ときどき37℃、体温以上の最高気温も予想されています。

札幌はようやく変わってきて前線が停滞するので、ちょっと雨の日が増えそうです。那覇は台風6号が直撃しそうですね。月曜日、火曜日は暴風雨の予想になっていますけれども、気温で見ると30℃くらいで、若干、ほかに比べると低くなっています。

ただ、この台風も猛暑の原因の一つとなっているんです。台風6号の進路予想図を見てみますと、この後、発達しながら沖縄本島を直撃するようなコースをとっています。このように本州からは離れているんですが、実は前回の5号の時も起きたんですけれども、台風の中心から熱い空気が上昇気流として出てくるんです。それが巡り巡って日本付近で下りてくるんですね。下降気流というのは高気圧を強めますから、この台風がまた太平洋高気圧を強めるという作用も及ぼしてしまいそうなんです。

7月の暑さは、観測史上、稀に見るものでした。猛暑日の日数が30日で12日。今までの最高が7日だったんです。一気に新記録なんですよね。この暑さは31日も続きそうです。

(*7月30日放送『真相報道バンキシャ!』より)

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