厚労省の専門家 連休前“リバウンド”懸念
新型コロナウイルスの感染状況などを分析する厚生労働省の専門家会議は、新規感染者減少の理由について、長雨の影響などを挙げた一方、連休が始まる前にリバウンドへの懸念を示しました。
国立感染症研究所・脇田隆字所長「(新規感染者数は)この3週間で約64%の減少、シルバーウイーク、大学の再開で接触機会はまた増えるということで、感染者数がまだ十分低い水準になっていないような状況で、減少速度が鈍化して再度リバウンド上昇につながる懸念がある」
専門家は、新規感染者数の減少について、長雨の影響などによる外出の減少や、ワクチン接種が若い世代も含めて進んでいることが考えられると分析しました。
一方で、重症者数と死亡者数は増加していると指摘しました。また会議の冒頭、田村厚生労働相は、軽症者など向けの治療薬「抗体カクテル療法」の往診での試験的利用の開始時期について、来週には始める考えを示しました。