倦怠感など女性の方が出やすい コロナ調査
新型コロナウイルスの感染者のうち、男性より女性の方が倦怠(けんたい)感や味覚障害、脱毛などの症状が出やすいことが国立国際医療研究センターの調査で分かりました。
新型コロナの症状や後遺症の有無などについて457人の患者を対象に行った調査では、発症もしくは診断から半年たった時点で何らかの症状があった人は120人で、いわゆる「後遺症」が3割近くの人にみられることが分かりました。
さらに、1年経過した時点でもおよそ9パーセントの人に何らかの症状があったということです。
そして、倦怠感や味覚・嗅覚障害、脱毛といった症状が出るリスク、長引くリスクを解析したところ、男性より女性の方がこれらの症状が出やすく、味覚障害が長引きやすいことが分かったということです。
また、若い人や、やせ形であるほど、味覚、嗅覚障害が出やすいことも分かりました。
今回調査の対象となった患者の8割は、酸素投与が必要なかった軽症者で、国立国際医療研究センターは、軽症でも症状が長引く人がいることが明らかになったとし、後遺症を予防するには、新型コロナウイルスに感染しないことであり、基本的な感染対策が重要だと注意を呼びかけています。