3回目接種“職域”も 企業側の反応は?
新型コロナワクチンの3回目接種は、18歳以上を対象に行われることが10日夜、決まりました。職場や大学での、いわゆる職域接種も行われることになりました。
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以前は行列もできていた、国の大規模接種センター。10日、2回目の接種に訪れていた人は…。
2回目の接種に来た公務員(24)
「4月に結婚式を挙げるので、挙げるなら打つべきかな、と」
結婚式まであと5か月。少しでも早く接種できる会場を探したといいます。
別の男性は─―。
2回目の接種に来た会社員(29)
「(仕事で)業者とのやりとりで忙しくて、今の時期になっちゃいました。『2回目受けたら、実家帰ってきな』とは母から言われているので、時期を見て、また帰りたいなと思っています」
首相官邸によると、2回接種をした人が全体の7割を超える中、岸田首相は会見で――。
岸田首相
「ワクチンについては、12月から3回目のブースター接種を始めます。2回目接種完了からおおむね8か月以降のタイミングで、18歳以上の希望する全ての方が接種を受けられるようにいたします」
政府は自治体に対し、3回目の接種を12月から始められるよう準備を要請しました。そして、職域接種については「2回接種を行った企業や大学などから希望を募る」としていて、来年2月下旬以降に実施される見通しであることがわかりました。
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社員や近隣の飲食店の従業員ら、およそ2000人に職域接種を行った企業「ぐるなび」では──。
職域接種を行った「ぐるなび」人事部長
「弊社自体が平均年齢30代中盤くらいなので、(前回は)なかなか自治体の接種が回ってこないだろうと。(職域接種をして)非常に大変だったが、よかったと思っています」
職域接種のために各部署から40人ほどメンバーを集め、会場作りや動線のチェックなど、慣れない業務に苦労したといいます。
3回目の職域接種について「ぐるなび」人事部長は「非常に大変なので、実際やるかは、これから経営(陣)と相談して考えたいが、お客様に感染させないというリスク管理の観点からも、前向きに検討しながら、最終的に判断したい」と話しました。
11月10日放送『news zero』より。