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「縦揺れドスン」相次ぐ地震に因果関係は?

2021年12月3日 20:30
「縦揺れドスン」相次ぐ地震に因果関係は?

3日朝、山梨県で震度5弱を観測する地震が発生しました。そのおよそ3時間後には、和歌山県でも震度5弱が観測されました。御坊市役所では、ガラスにひびが入る被害も。相次いだ地震に因果関係はあるのでしょうか。

     ◇

3日午前6時37分頃に発生した山梨県東部・富士五湖を震源とする地震では、大月市では震度5弱を観測しました。

大月市民
「縦揺れがドスンときて、小刻みな揺れがずっと長く、しばらく続いていた感じでした」

大月市勤労青年センターでは、鍋やコップなどが棚から落ちてしまったといいます。

施設を管理 杉本勝晴さん
「ドーンと下から来たような感じだった」

     ◇

神奈川県相模原市緑区でも震度4を観測し、京王相模原線橋本駅で乗客が撮影した映像では、天井近くのスピーカーが大きく揺れている様子が映し出されていました。

早朝に起きた地震に、街の人は――

東京在住
「地震で起きました」

東京在住
「寝てたんですけど、『揺れているな』という感じで、やっぱり最近多いので、備えとかはもう一回見直そうかなと」

     ◇

この地震からおよそ3時間後、今度は和歌山県で震度5弱の地震が発生しました。震度5弱を観測した御坊市の市役所の庁舎からは、職員と思われる方が屋外に集まっている様子がみられました。

この市役所では、庁舎の窓ガラスおよそ30枚にヒビが入る被害がありました。

御坊市役所総務部財政課 桑憲史課長 
「地震揺れ出して、数秒後にバリバリと音がして、ヒビが大きく入ったんですけど」

地震直後に市役所内にいた人は全員避難し、けが人はいないということです。

さらに、道路沿いに設置してあった石像が倒れてしまう被害もありました。和歌山県によりますと、白浜町の幼稚園で2歳児と教諭が転倒するなど3人が軽傷だということです。

3日に立て続けに発生した震度5弱の2つの地震。気象庁は「2つの地震に直接的な関係はない」と説明しています。

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一方で、和歌山県で起きた地震は「南海トラフ巨大地震」の想定震源域で発生しました。3日の地震と関連はあるのでしょうか――

慶応大学大学院 纐纈一起特任教授
「南海トラフ地震が起きる(とされている)フィリピン海プレートの上面は、もっと深い場所にあります。今回の地震は本州のプレートの中で起きた地震となりますので、関連性は薄いと思います」

気象庁は、山梨、和歌山のいずれの地域でも、今後1週間程度は同じ規模の地震に注意するよう呼びかけています。

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