×

闇バイト強盗に新たな対策…「仮装身分捜査」へ

2025年1月4日 12:04
闇バイト強盗に新たな対策…「仮装身分捜査」へ

2024年、闇バイト強盗が相次ぎ治安の悪化が懸念されるなか、警察は新たな捜査手法を導入します。高柳記者の報告です。

2024年も相次いだ闇バイト強盗。警察庁によりますと実行役のおよそ8割が10代、20代の若者。Xで「ホワイト案件」などの求人に応募し、身分証を送って脅され加担するなどのケースがみられました。

実行役が逮捕される一方、「シグナル」など匿名性の高いツールが指示役の検挙を難しくしています。そのため実行役を生まない対策が重要です。

警察庁は犯罪に加担しそうになっている人の保護措置を158件行いました。

政府も緊急対策を打ち出し、2025年にあらたに実施される捜査手法が「仮装身分捜査」です。

警察官が身分を隠して闇バイトに応募し、求められれば架空の身分証を送るもので、闇バイトの募集をしづらくする効果もあるとみられます。

また求人情報に求人者の名称、住所、連絡先、業務内容などが明記されていないものは違法だと明確化します。

今後、仕事を探す人が注意すべきことを警察庁幹部に聞きました。

警察庁・阿波拓洋生活安全企画課長
「公式ホームページを確認したり、 住所を調べて事務所が実在するのかどうかを確認するだけでも、どういうバイトなのかということが明らかになる」

それでも闇バイトを探す人に対しては。
「強盗をして相手にけがを負わせれば無期又は6年以上の懲役、死亡させた場合には死刑又は無期懲役となります」「最後には警察に必ず捕まりますし、警察としても必ず捕まえます」「逃げることはできません」

犯罪グループは今後も手を替え品を替え実行役を募ると考えられます。

「闇バイトは自分には関係ない」ではなく加担してしまわないためにも求人の実態をしっかり確認することが必要です。

最終更新日:2025年1月4日 12:25