気象庁と海上保安庁は、太平洋側を流れる黒潮が沿岸から離れて大きく蛇行する「黒潮大蛇行」と呼ばれる現象が、先月で4年9か月続き過去最長となったと発表しました。

気象庁と海上保安庁によりますと、黒潮は2017年8月以降、紀伊半島から東海沖で沿岸から大きく離れて流れる大蛇行の状態となり、現在もその現象が続いています。

1965年以降、大蛇行は今回も含め6回発生していますが、2017年8月に始まった大蛇行は、先月で継続期間が4年9か月となり過去最長となったということです。

黒潮大蛇行が起きると、東海や関東の沿岸で高潮が発生しやすくなるほか、魚の生息範囲が変わることで不漁となったり、船舶の運航にも影響が出たりする可能性があるということです。

気象庁と海上保安庁は「黒潮の流れの変動を注意深く監視していく」としています。