ワクチン接種後に女子中学生死亡…「因果関係否定できない」
去年、新型コロナウイルスのワクチン接種後に亡くなった14歳の女子中学生について、専門家が「ワクチンとの因果関係が否定できない」と判断したことが報告されました。
28日、厚生労働省のワクチンの副反応などを検討する会議に提出された資料によると、14歳の女子中学生は去年8月10日、ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種を受け、その翌日に呼吸困難になり、12日の朝、自宅で心肺停止状態で見つかり、死亡が確認されました。
解剖の結果、死因は心筋炎・心膜炎で、これが不整脈を引き起こしたと分析され、基礎疾患がないことなどから、専門家は「ワクチンとの因果関係が否定できない」と評価したと報告されました。新型コロナワクチンとの因果関係が否定できないと評価されたのは、これまでで2例目です。
28日の会議資料では、因果関係がわからない例を含め、接種後に亡くなったと報告された人は、これまでの総計で、ファイザー製ワクチンでは100万回接種あたり6.3人、モデルナ製では100万回接種あたり2.7人となっています。
この日の会議で、専門医らがこの女子中学生を含む事例を検討した結果、接種後に胸の痛みや呼吸困難などがある場合には早く医療機関を受診するよう勧めるなど、改めて注意喚起すべきと提案しましたが、ワクチン接種そのものは、現時点では続けてよいという判断を示しました。