【中継】明治時代から続く酒蔵被災…ガレキの中から“お米救出” 能登半島地震
能登半島地震発生から1か月以上、いまだ多くの地域で断水になっている輪島市から中継です。
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私がいる輪島市では昼前から雪が降ったり止んだりしていて片付けをする手もかじかむような寒さです。
ここは明治時代から続く酒蔵がある中島酒造店さんなのですが、現在は重機ボランティアが入って、少し開けてはいるのですが、手前には店舗があり、奥には家族と暮らす住居があったといいます。
そして、酒蔵も大きな被害を受けたという中で酒造りにとって大事なものをがれきの中から取り出すことができたといいます。
中島酒造店8代目・中島遼太郎さん(35)
「1月4日に重機ボランティアの方と出会いまして、ここから3トンくらいのお米を救出できた。1個目のお米が出てきた時にすごくうれしくて」
お酒に使われるお米は普段私たちが食べているお米とは品種が違う上に数が少ないので、被害を受けたから買い足す、といったことは難しいそうです。
地震直後も雨や雪が降ったため中島さんはお米の様子を心配していましたが4トンあったうち3トンが無事だったため、ホッとした様子でした
――大事なお米が見つかったということですが、中島さんは今後についてどうおっしゃっていましたか?
中島さんは「先祖代々続く、この場所でまた酒造りをしたいがこの町にお酒を飲んでくれる人がいない限り難しいのではないか」と、先が見えない不安を話していました。