管制官が「ナンバー1」などの離陸順伝える運用見合わせへ…15日から全国の空港で
羽田空港で海上保安庁と日本航空の航空機が衝突した事故を受け、管制官が「ナンバー1」などとパイロットに離陸順を伝える運用を、今月15日から全国の空港で見合わせます。
国土交通省によりますと、管制官から「ナンバー1」などの言葉でパイロットに離陸順を伝える運用を、今月15日から全国の空港で見合わせるということです。
羽田空港で起きた事故では、この「ナンバー1」という言葉を、海保機の機長が管制とのやりとりの中で、離陸の許可と誤解した可能性が指摘されていて、羽田空港では国交省の緊急対策の一環として、今月8日からすでに使用を中止しています。
このほか、滑走路手前の停止位置を示すラインの色を、目立つものに塗り替える作業も進めていて、今月中に羽田を含む8空港でほぼ完了する見通しだということです。
対象の空港は発着量の多い空港となっていて、羽田空港のC滑走路とD滑走路はすでに塗り替え作業が完了し、A滑走路とB滑走路については調整中だということです。
成田空港と関西国際空港はすでに作業が完了、中部、大阪(伊丹)、福岡、那覇の4空港は、今月13日から25日までに完了予定だということです。
新千歳空港に関しては雪の影響で、今月22日から作業を始める予定です。