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両足切断事故乗り越え…パラアルペンスキー・鈴木猛史選手 息子へ“かっこいい滑り”を

2022年3月7日 16:32
両足切断事故乗り越え…パラアルペンスキー・鈴木猛史選手 息子へ“かっこいい滑り”を

北京パラリンピックのスキー・アルペン日本代表、鈴木猛史選手の得意種目は「回転」。ポールの数が最も多く高いターン技術が求められるが、優れたバランス感覚を武器にメダルを狙う。

福島県生まれの鈴木選手は、幼稚園の運動会では俊足を披露!運動が得意だったが、小学2年生の春に普段は乗らないバスで下校、降車した時にトラックにひかれ両足の太ももから下を切断した。

その後、母親から勧められて始めたチェアスキーに夢中になってめきめきと腕を上げ、17歳の時にパラリンピックに初めて出場!3回目のソチ大会では金メダルを獲得した。

2年後には妻の響子さんと結婚。しかし連覇を狙った平昌大会では、まさかの転倒で途中棄権に…そんな鈴木選手にパワーを与えてくれたのが、2か月後に誕生した息子の愛士くんだった。

去年12月、鈴木選手は練習を兼ねて家族と初めてスキー旅行に。お父さんの滑りを初めて見た3歳の愛士くんは興味津々で、チェアスキーを調整中の鈴木選手の横で道具で遊んでいると、いつの間にかその様子がお父さんとそっくりに…!そんな愛士くんのために鈴木選手は「いつか息子が北京大会の映像を見た時にかっこいい父親の滑りを見せられるように」と特別な思いを明かす。

一方、食事面で鈴木選手をサポートするのは、妻の響子さん。アスリートのパフォーマンスを食事から支える資格を取り、夫の食事を支えながら北京大会に向けて勝負飯の「みそ玉」を用意。響子さんオリジナルレシピのみそ玉には手作りの甘酒が入っていて、おなかの調子を整えてもらおうと普段からみそ汁を作る時に入れている。

5回目のパラリンピックとなる北京大会で、鈴木選手は新たなスタイルに挑戦。これまではポールを“手を上げて倒しながら滑る”スタイルで転倒するリスクを回避してきたが、スキー板に力を加えられずスピードが落ちてしまう課題が。そこで今年2月の国内大会では、手を上げて倒すスタイルに加え、スキー板に圧をかけて加速が可能な“体をポールに当てながら滑る”スタイルを交ぜる「ハイブリッドスタイル」を披露して見事優勝!鈴木夫婦は「息子がすごく応援してくれているので、北京では新しいメダルを獲得して息子にぶら下げて歩き回って欲しい」。

※詳しくは動画をご覧ください。(2022年3月2日放送「news every.」より)

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