横尾忠則さん、新作シリーズ「寒山拾得」初公開 コロナ禍に描き上げた102点
現代美術家の横尾忠則さんが、コロナ禍に描き上げた102点からなる新作シリーズが初公開されます。
12日から開催の「横尾忠則 寒山百得」展では、現在87歳の横尾忠則さんが、2021年9月からおよそ1年半の間に描き上げた、画家活動で最多102点からなる新作シリーズ「寒山拾得」が一挙に公開されます。
「寒山拾得」は中国、唐の時代の世俗を超越した奇行で知られる伝説的な詩人・僧で、絵の題材や、森鴎外や夏目漱石の小説や俳句に取り上げられてきました。
独自の解釈で、このテーマを再構築した横尾さんは「今回の絵に自分自身のメッセージはない。肉体からわき上がるものを描いた。見る人がそれぞれ、絵から自由に感じ取ってほしい」と話しています。
「横尾忠則 寒山百得」展は、東京国立博物館表慶館で12月3日まで開催されます。