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「家事やりました」アピール、「ミルクあげるから作って」――男女で認識ギャップ 仕事と家庭“両立”で…共働き女性の93%「自分を犠牲」

2023年3月9日 9:36
共働きで、仕事と家庭の両立のため「自分の時間を犠牲にした」と答えたのは女性で93%に上りました。家事などを巡っては、男女間で大きな認識のギャップがあります。3月8日は国際女性デー。調査や街の人の声を通じて、男女格差や「意識の差」を考えます。

有働由美子キャスター
「仕事と家庭の両立のために『自分の時間の優先順位を下げた』、つまり犠牲にしたと答えた割合は、女性が93%、男性が74%でした。女性の方が負担が大きいことが分かります」

「3月8日の『国際女性デー』に向けた、既婚者で子どもがいる共働きの男女(各200人、20代~50代)を対象とした、株式会社LIXILの調査です」

■共働き20代「自分のことは後回し」

小栗泉・日本テレビ解説委員
「都内で8日、実際どうなのか聞いてみました」

共働き20代
「自分のことは後回しにどうしてもしてしまいます。(子どもの昼寝が)30分なのか1時間半寝るのかって分からないから、時限爆弾をずっと抱えているような感じで…」

共働き50代
「仕事から帰ってきて家のことして、となると、睡眠時間を減らすだけ」

有働キャスター
「世代が違っても大変ですよね」

小栗委員
「家事などを巡っては、男性と女性の認識で大きなギャップがあります。LIXILの調査によると、男性の53%が『家事や育児を十分にしていると思う』と答えている一方、女性の68%は『パートナーの家事や育児に不満がある』と回答しています」

小栗委員
「夫婦間の家事や育児について『zero』が取材したところ、例えば20代の女性は『子どもにミルクをあげて、と夫に頼んだら、あげるから作ってと言われた』と話します」

有働キャスター
「いやいや、『あげるだけじゃなくて全部やって』ですよね…」

小栗委員
「そうですよね。50代女性は『たまに家事をしたら、やりましたアピールをしてくる』と言います」

有働キャスター
「『あー、あるある…』と言っている人がいそうです」

小栗委員
「一方で、『料理も皿洗いも順番に、お互い助け合っている』と話す20代男性もいます」

有働キャスター
「私の周りの若い世代も、男女の意識の差がなくなってきているなと感じることもあります」

小栗委員
「確かにそうですよね。ただ調査をしたLIXILは、男性の中には『これは自分の仕事ではない』という、無意識の偏ったモノの見方があるかもしれない、とも指摘しています」

■辻さんに聞く…「意識の差」変えるには

辻愛沙子・クリエイティブディレクター(「news zero」パートナー)
「男性も当事者のはずなのに、家事育児を『手伝う』という言葉をよく聞きますよね。その背景には、社会がつくる空気感もあるなと思っています」

「例えば、男性用のお手洗いにはおむつ台がない所が多く、物件の内見に行くとキッチン周りのことは女性に説明されることが多いです。日常のあちこちで目にする役割分担や偏見が、『手伝う』という第三者のような意識をつくる要因なのではないかなと思います」

有働キャスター
「社会が役割を決めつけないというのが大事ですね」

辻さん
「そうですね。家庭での女性の負担が多い場合、間接的に男性の職場が、女性側の職場にも負担を強いていることにもなります。女性のキャリアアップにも大きく影響すると思います」

「無意識に女性にばかり役割を強いていないか、個人も社会も問い直していかないといけないなと思います」

有働キャスター
「これはもう、何十年も言われ続けています。やはり変わらないとなると、社会の仕組みやあり方を変えることを急がなければ、と思います」

小栗委員
「世界各国の男女格差を測る『ジェンダー・ギャップ指数』の最新のデータ(The Global Gender Gap Report 2022)を見ると、日本は教育では1位タイ、つまり格差なしとされています。一方で政治の世界では146か国中、139位です」

有働キャスター
「衆議院の女性議員は1割もいないですからね。これは少子化にも大いに関係する話です。男女の就業率や賃金の格差を埋めていく、女性議員を枠を決めて増やすなど、あらゆる制度を総動員する、ギリギリのタイミングだと思います」


(3月8日『news zero』より)