全日空グループ会社、必要なタイヤ交換せず航空機を運航 国交省が厳重注意
全日空のグループ会社が航空機を整備する際に、タイヤ交換が必要だったにもかかわらず、そのまま運航したとして、国土交通省が厳重注意を行いました。
全日空によりますと、先月7日、全日空のグループ会社「ANAウイングス」が運航する小型プロペラ機が福島空港から伊丹空港に向かう際の整備時に、タイヤの空気圧がメーカーの基準より5割ほど低く、交換が必要だったにもかかわらず、予備のタイヤがなかったため交換を行わず、空気を入れて運航したということです。
当時の整備担当者は所属先に相談したものの、社内全体への共有ができておらず、その後、社内で確認したところ、1か月ほどたった今月8日に発覚したということです。
国交省は、意図的に不適切な整備が行われたことや、事案の発覚が遅れ、安全管理システムが十分に機能していないとして25日、全日空に対し、厳重注意の行政指導を行い、来月8日までに再発防止策を提出するよう求めました。
全日空は「厳重注意を受けるに至ったことを真摯(しんし)に受け止め、このような事象を引き起こさないよう再発防止を徹底していく」としています。