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子どもの夢かなえます! 「炭酸水で飛ぶヘリコプター」「音波で走る車」 子どもたちの理想の乗り物をデンソー社員が本気で再現すると…

2024年11月29日 22:10
子どもの夢かなえます! 「炭酸水で飛ぶヘリコプター」「音波で走る車」 子どもたちの理想の乗り物をデンソー社員が本気で再現すると…
理想の乗り物をデンソーが本気で再現

小学生が描いた理想の乗り物を、ものづくりのプロであるデンソーの社員が本気で再現する「こどもミライ絵プロジェクト」。しかし、子どもたちの豊かな想像力から生まれた仰天のアイデアに、さすがのプロ軍団も頭を抱えてしまい…。はたして子どもたちの夢をかなえることはできたのでしょうか?

子どもの夢を形に! デンソーの一大プロジェクト

愛知県刈谷市に本社をおく大手自動車部品メーカー「デンソー」。

この日は総勢30人が集まり、とある乗り物の会議が行われていたのですが、聞こえてくるのは「タンポポと綿毛カーというテーマ。車がフワッと浮かんで空も飛べる。フワフワであるがゆえにクッションも効いて交通事故がなくなる」や、「炭酸水を使って簡単に1人で空が飛べるヘリコプター。地球にも優しく買い物や旅行にも行ける」という、夢のような話ばかり。

しかし、社員たちは超真剣な顔で話し合っています。炭酸水で空を飛ぶなんてありえるのでしょうか…?

実はこれ、子どもたちがデザインした将来乗りたい理想の乗り物を、ものづくりのプロであるデンソーが本気で再現するという壮大なプロジェクトなのです。その名も「こどもミライ絵プロジェクト」。

刈谷市内の小学生445人からアイデアを募集し、この4つが選ばれました!

▼ガソリンいらず! 音波をエネルギーにして走る車
▼炭酸水で空を飛べる1人専用ヘリコプター
▼ジョウロで花に水をあげる気球
▼ぴょんぴょん飛ぶと移動できる“ポップポップカー”

大人も仰天の個性的なアイデアばかり!

「アイデアを実際に体験できるものを!」というミッションを与えられたものづくりのプロ軍団。設けられた期間は6か月。通常の勤務をしながら製作を進めます。

よりイメージに近づけるために、アイデアをくれた張本人から直接話を聞きました。この日、来てくれたのは「ぴょんぴょん跳ぶことで前に進む乗り物を作ってほしい」というアイデアを出した、小学3年生の阪野凪咲(なぎさ)さん。どうしてこのアイデアを思いついたのでしょうか。

アイデアをくれた小学3年生 阪野凪咲さん:
「自分はホッピングが乗れないから、下にタイヤとか板をつけたら乗れない人でもバランスがとれて乗れたらいいなと。(イメージは)自転車みたいな感じがいいです。オシャレな雰囲気がいい」

凪咲さんの言葉を聞き「オシャレな!?」「オシャレだって…」「オシャレだよ…」とザワつくデンソーのプロ軍団。どうやら“オシャレ”には自信がないようです。

製作を始めて2か月後。現場をのぞいてみると、跳び箱の踏切板と映像を組み合わせて『ジャンプすると進む乗り物』を疑似体験できる装置ができあがっていました。人が乗ってジャンプすると画面が連動する仕組みです。

しかし、全然オシャレではありません…。

その点を追及すると「今はちょっと無骨な感じなので、これからちょっとお化粧して、もう少しオシャレな感じにしていく…一応、気持ちだけは…」と、相変わらず自信がない様子。「オシャレな乗り物がいい!」という凪咲さんの願いは叶うのでしょうか…?

ものづくりのプロが一喜一憂 子どもたちの評価は…?

子どもたちが将来乗りたい理想の乗り物を、ものづくりのプロ軍団・デンソーが本気で再現する「こどもミライ絵プロジェクト」。選ばれた4つのアイデアは、どのように再現されたのでしょうか。

『ガソリンいらず! 音波をエネルギーにして走る車』は、実際には難しいので、集めた音符をエネルギーにして走る車のゲームに!

『炭酸水で空を飛べる1人専用ヘリコプター』は、映像と連動して揺れる椅子をつくり、空を飛ぶ感じに。世界を旅したいという夢を叶えます。海をわたるときは水しぶきも感じられるようミストを噴射。

『ジョウロで花に水をあげる気球』もゲームにして再現! 迫力のある大きなジョウロから水が出て、花を咲かせます。

“オシャレ”が課題となっていた『ぴょんぴょん飛ぶと移動できる“ポップポップカー”』も進化を遂げていました。ジャンプの回数が多いとスピードが加速。走っている感じを出すために送風機をつけるなど、細かな演出も加えられています。

一方で気になるのが…ハンドル部分にあしらわれたチューリップ。なぜチューリップなのでしょうか。実は、凪咲さんが描いたデッサンのハンドル部分がチューリップのように見えたので、思い切ってそのままチューリップをあしらったそうなのです。

はたして、凪咲さんの評価は…?

アイデアをくれた小学3年生 阪野凪咲さん:
「いいと思う! 100点!」

この言葉を聞き、プロ軍団もホッとして笑顔を見せました。

ものづくりのプロが一喜一憂するこのプロジェクト。なぜ、こんなに真剣につくっているのかというと…。

基盤技術開発部 課長:
「やっぱり大人は頭が固いので、空からジョウロで水を流すとか、ぴょんと飛ぶロケット(の乗り物)とか、子どもじゃないと発想は無理なんですよね。(柔軟なアイデアを)いただきたい」

子どもだからこそ生み出されるアイデアが、ものづくりのプロたちの刺激になっているようです。

今回製作したものは、11月30日(土)・12月1日(日)に愛知県刈谷市のデンソー本社で行われるイベント「デンソー夢卵2024」で体験できるということです。

最終更新日:2024年11月29日 22:10
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