「海の植物」で地球温暖化対策 世界が注目「ブルーカーボンプロジェクト」
「海の植物」を活用した温暖化対策として日本テレビなどが取り組む「ブルーカーボンプロジェクト」の活動が8日に行われました。
8日、横浜の海で子どもたちが探していたのは、アマモと呼ばれる海草の種です。主に水深の浅い海などで見られる「アマモ」。実は温室効果ガスを減らすのに重要な役割を果たすと期待されているのです。
私たちの生活などで出る二酸化炭素は、海水にも溶け込みます。アマモなどの「海の植物」は光合成で二酸化炭素を吸収し、炭素を海底にためてくれるのです。これが「ブルーカーボン」と呼ばれ、地球温暖化に与える影響を少なくできると世界的に注目されています。
しかし、専門家によると、東京湾では以前に比べて、アマモの生息地が減少しているということなのです。
そこで、日本テレビなどは「ブルーカーボンプロジェクト」として、去年からアマモの種をまき、数を増やす活動を始めています。
採取した種を成熟させた後、特殊なシートに取り付け、海底に設置しました。発芽し、緑の姿を見せるのは翌年の春になります。
そして先月、アマモの種を設置した場所に向かってみると、海底に生えるアマモを確認できました。しかし、順調に成長していたのは、わずか10株ほど。
一筋縄ではいかないアマモの育成。プロジェクトを監修する専門家に聞くと…。
海辺つくり研究会・木村尚理事「(アマモの育成は)そんな簡単なことじゃない。毎年、気候・台風・水温の条件も違ってくるので、続けていくことに意義があって、どうせ続けるなら楽しくやりたい」
子どもたちのため、私たちは海を知り、この活動を続けていきます。