育児休業延長 審査厳格化の方針 高倍率保育園応募での“落選狙い”排除へ
厚生労働省は育児休業の延長について、審査を厳格化する方針を決めました。育休中の給付金を長く受け取るために、わざと倍率の高い保育園に応募し、落選を狙うケースをなくしたい考えです。
育休中は原則、子どもが1歳になるまで、雇用保険(従業員と事業主が保険料を納め、一部税金も投入)から、育児休業給付を受けることができます。そして子どもが保育園に入れず、親が仕事に復帰できない場合などを条件に、最長子どもが2歳になるまで育児休業を延長でき、その間、育児休業給付を受けることができます。
しかし、この給付を長く受け取るために、わざと倍率の高い保育園に応募するなど、初めから落選を狙うケースがあることが報告されていました。
これを受け、厚労省は育休の延長を希望する人には、「申告書」をハローワークに提出するよう求め、自宅や勤務先から30分以上離れた保育園のみに申し込む場合などは理由を記入してもらうなどして、育休の延長が適当かを、ハローワークで審査する方針を決めました。
今後、審議会での議論を経て来年4月以降実施したい考えです。