都心は今シーズン一番の寒さ 温度差で…窓ガラスが欠ける“凍て割れ”に注意
6日の東京は最低気温4.1℃と今シーズン一番の冷え込みとなりました。青森県の豪雪地帯として知られる酸ヶ湯では1メートルを超える積雪を記録し、車が立ち往生するなどトラブルも起きています。一方、家庭ではエアコンが活躍しますが、冷たい外気と温かい室内との温度差が原因で、窓ガラスが欠ける現象に注意が必要だということです。
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青森市内から車で1時間ほど。雪のトンネルを通り抜けて、たどり着いた先は…見るものを圧倒する“白銀の別世界”でした。
東京からの観光客
「この季節に、この雪。別世界という感じ」
名古屋からの観光客
「まあ圧倒はされますね」
青森県の“豪雪地帯”として知られる酸ヶ湯温泉です。6日の昼ごろから雪が本格的に降り始め、午後4時の時点で、積雪量は全国トップの101センチになりました。
この冬は、「全国旅行支援」で雪を見に来た大勢の観光客でにぎわっているということですが、雪の重みに耐えきれなかったのか周辺で倒木が発生し、一時、観光バスや乗用車が立ち往生する事態となりました。
立ち往生に巻き込まれた大阪からの観光客
「ポキッと木が倒れて、#9910に電話して国土交通省の人に来てもらった」
あわや、帰りの飛行機に間に合わなくなりかけた観光客がいました。
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“豪雪地帯”にトラブルを起こすほどの強い寒気の影響で、6日朝の北海道の富良野は氷点下21℃。この冬、全国で初めて氷点下20℃を下回る厳しい寒さとなりました。
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さらに、雪は関東でも積もりました。
観光地、栃木県の那須町では、5日から6日にかけて雪が降り、あたりは一面“雪化粧”。山の姿は、4日は茶色い山肌が見えていましたが、6日は雪に覆われ大きく変わりました。動画を撮影した那須ロープウェイの周辺では、わずか一晩で10センチ近くの雪が積もったため、ノーマルタイヤでの車の移動に注意を呼びかけています。
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ただでさえ寝不足でどんよりとした気分なのに、6日朝の東京都心はどんよりとした曇り空に覆われました。
街中では、手袋をしている人は姿勢がシャキッとしていますが、手袋をしていない人は、とても寒そうに手を組んでいました。
「(手袋が)ないと寒いですね。電車の中は外してたんですけど、出たらすぐ」
都心の最低気温は4.1℃と、今シーズン一番の寒さとなり、防寒対策の差が通勤の“明暗”を分けました。
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さらに、日中も気温が8.6℃までしか上がらず、真冬を超える厳しい冷え込みとなれば…“町のおでん屋”にとっては「稼ぎ時」です。
お客さん
「こぶでしょ、ちくわぶでしょ、げそ、げそまき。寒いから食べようかなと思って、きょう買いにきたんですけど」
ところが、おでんが売れれば売れるほど、店の奥で練り物をつくるご主人の手は“真っ赤っか”になっていました。
増田屋蒲鉾店 木曽清さん
「冷たいよ、こんなんなっちゃうもん」
実は、魚のすり身が腐ってしまうため、どんなに寒くてもエアコンの暖房はつけていないのです。
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一方、家庭では、ますますエアコンが活躍しますが――
ガラスの出張修理を行うオンコード・高木実代表取締役
「『凍て割れ』。冬場の寒いときに(窓の)ふち部分が欠けていくような現象です」
冷たい外気と暖かい室内との温度差が原因で、特に老朽化した窓ガラスが欠ける「凍て割れ(いてわれ)」がまれに起きるということです。
防ぐにはどうしたらいいのでしょうか?
ガラスの出張修理を行うオンコード 高木実代表取締役
「(窓ガラスに)エアコンの温かい風を当てないとか、冬場のガラスが割れる原因を防ぐ方法」
7日、東京では寒さが和らぐため、窓をあけて“空気と気持ち”を入れ替えるとよいかもしれません。